冬の八重山はどの島に行く?|北風で船が止まりやすい航路と、11〜2月に予定を立てやすい島

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11月から2月の八重山は、石垣島の平均気温が18.9〜23.6℃で、本土の冬よりずっと暖かい季節です。ただ、この時期は北寄りの季節風が吹き続け、島によって船の止まりやすさがはっきり分かれます。竹富島・小浜島・黒島・西表島の大原港へ行く船は島とサンゴ礁に囲まれた海を走るので比較的動きやすく、西表島の上原港・鳩間島・波照間島へ行く船は外洋を走るため欠航が続くことがあります。この記事では、気象庁の平年値と、2026年10月1日からの冬ダイヤ、船会社の案内をもとに、冬の島選びと日程の組み方をまとめます。

早見表|冬の八重山、島ごとの行きやすさ

行き先(港) 石垣港からの所要 冬ダイヤの便数(石垣発) 冬の欠航
竹富島 約10〜20分 2社で1日18便(最終17:30) 比較的少ない
小浜島 約25〜30分 2社で1日10便 比較的少ない
黒島 約25〜30分 2社で1日6便 比較的少ない
西表島・大原港 約40〜45分 2社で1日9便 比較的少ない
西表島・上原港(鳩間島経由の便あり) 約45〜55分(鳩間島経由は約70〜80分) 2社で1日8便(最終16:00) 多い(冬は欠航が続くことも)
波照間島 約60〜90分 安栄観光のみ1日2便(8:00/14:30) 多い(数日続くことも)

所要時間と便数は、安栄観光(2026年10月1日〜2027年3月31日)と八重山観光フェリー(2026年10月1日〜2027年2月28日)の冬ダイヤの時刻表によるものです(竹富島は会社によって約10〜15分・約15〜20分と案内が分かれます)。「欠航」の欄は、船会社と竹富町観光協会の説明をもとにした傾向で、毎日の運航を約束するものではありません。

冬の八重山の天気|暖かいが、風が強く日が短い

気象庁の石垣島の平年値(1991〜2020年)では、冬の平均気温は11月23.6℃、12月20.5℃、1月18.9℃、2月19.4℃です。数字だけなら過ごしやすい季節ですが、9月から4月は北北東の風が最も多く、平均風速は11月5.5m/s、12月5.6m/s、1月5.3m/sあります。1月は雲の量が1年でいちばん多い月で、日照時間は12月89.3時間、1月84.7時間と、7月(261.0時間)の3分の1ほどです。

冬に石垣島と竹富島を旅した人の動画でも、最高気温17度・最低気温15度の日に「風が強く寒かった」と話しています(YouTube「【石垣島・竹富島】冬の旅」)。日中は長袖1枚で歩ける日が多い一方、船の上や海沿いでは風を通さない上着が1枚あると安心です。

由布島へ向かう屋根付きの水牛車と水牛(西表島)
西表島の大原港側から行ける由布島の水牛車。冬でも動きやすい大原航路で回れます

冬でも予定を立てやすい島|竹富島・小浜島・黒島・西表島の大原港

八重山観光フェリーは、大原港・竹富島・小浜島・黒島の航路について、「島々やサンゴ礁に囲まれているため、外洋からの波やうねりの影響を受けにくい」と説明しています。冬に「船が止まって島に渡れなかった」を避けたいなら、この4つを軸にすると日程が崩れにくくなります。

竹富島|便がいちばん多く、半日でも回れる

冬ダイヤでも石垣発は2社で1日18便あり、最終は17:30発、竹富発の最終は17:50発です。船は約10〜20分なので、午前だけ・午後だけの半日でも組めます。11月12日・13日には竹富島の種子取祭の奉納芸能が世持御嶽で行われます(2026年・竹富町観光協会のイベントカレンダー)。

小浜島・黒島|便数の差に注意

小浜島は1日10便、黒島は1日6便です。黒島は便が少ないので、帰りの便を先に決めてから島内を回ります。小浜島では11月21日〜23日に結願祭が嘉保根御嶽で行われます(2026年・竹富町観光協会)。

西表島(大原港)|仲間川と由布島は冬も回りやすい

大原港は西表島の南側(東部地区)の港で、仲間川のマングローブクルーズや由布島の水牛車はこちら側にあります。冬ダイヤの石垣発は、八重山観光フェリーが7:30・9:00・10:30・14:00・15:30・16:10の6便、安栄観光が8:30・13:00・16:00の3便です(安栄観光は上原航路が欠航した日だけ7:30発も出します)。同じ11月21日〜23日には、西表島の節祭も行われます。

冬は欠航を見込んでおきたい航路|上原港・鳩間島・波照間島

八重山観光フェリーは上原航路について「上原航路は北寄りの風が吹くと、東シナ海からの波やうねりが直接航路へ入りやすくなります。特に冬季は季節風の影響により、上原航路は欠航となる場合が多くあります」としています。安栄観光も「冬季期間は、季節風で北寄りの風が強く吹く時期になり、欠航便が続くことが多くなります」と案内しています。鳩間島へ行く便は上原航路の途中で寄るため、同じ影響を受けます。

冬ダイヤに切り替わった直後の2026年10月3日も、八重山観光フェリーの運航状況には「西表島上原・鳩間島航路は海上シケの為、欠航となります」と出ていて、同じ日の大原・竹富・小浜・黒島航路は通常運航の予定と案内されていました(10月3日時点)。海が荒れると、上原側だけが止まる日が出るということです。

上原航路が欠航した日は、船会社が大原港から上原方面への送迎バスを出します。八重山観光フェリーの場合、上原航路の乗船券を持っている人が対象で、石垣港のカウンターでバス券を受け取ります。座席に限りがあり、満席のときは次の便になることがあります。船で大原港へ渡り、そこからさらにバスで約60分かかるので、上原港の近くに泊まる日は到着が遅れる前提で予定を組みます。

波照間島・高那崎に立つ日本最南端の碑
波照間島の日本最南端の碑。冬は外洋を走る船が止まりやすく、予備日を取って向かいたい島です

波照間島|冬は1日2便、欠航が数日続くことも

波照間島へは安栄観光の船だけで、冬ダイヤは石垣発8:00・14:30、波照間発9:50・16:20の1日2便です。安栄観光は波照間航路を「外洋を航行するため波が高くなりやすい航路」とし、波の高い状態が続くと「全便欠航が数日間続く事もございます」と書いています。竹富町観光協会も「特に冬期は欠航になる確率が高く」と案内しています。一方で、12月からの波照間島は南十字星の季節に入ります。国立天文台は石垣島天文台の案内で「北緯24度にある石垣島では12月から6月にかけての約半年間、南十字星を見ることができます」としています。

冬の日程の組み方|内側の島を軸に、外側の島には予備日

冬の八重山を何泊かで回るなら、次の順で考えると船の欠航に振り回されにくくなります。

  • 宿は石垣島の離島ターミナル近くに連泊する。船が止まっても宿を移る必要がなく、その日の行き先を竹富島や小浜島に切り替えられます。
  • 竹富島・小浜島・黒島・西表島の大原港側を中心に予定を組む。2島を回る日も、この4つの中で組み合わせます。
  • 上原港・鳩間島・波照間島に行くなら、旅の前半に入れて予備日を取る。最終日の前日に入れると、欠航したときに取り返せません。
  • 前日と当日の朝に、船会社の運航状況を見る。欠航や送迎バスの案内は各社の運航状況のページに出ます。

石垣島に連泊して予備日を取る形にすると、宿と航空券の組み方もシンプルになります。

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冬の海|水温は23〜26℃、泳ぐならウエットスーツ

気象庁の「石垣島南」の海面水温の平年値を月ごとに平均すると、11月26.3℃、12月24.7℃、1月23.7℃、2月23.4℃です。ある石垣島のシュノーケル事業者は、1〜3月の真冬は冬用の5mmのウエットスーツを選ぶ人がほとんどで、11〜12月は3mmか5mmが目安と案内しています。石垣島の底地ビーチも、公式ページの記載では監視員とクラゲ防止ネットの設置期間を4月1日〜9月30日としています。冬に海へ入るなら、ガイドの付くツアーに参加するのが安心です。

海以外では、1〜2月にカンヒザクラが咲きます。石垣市の資料では「石垣島が最も寒い1〜2月の時期、濃く明るい緋色の花を咲かせる」とされ、米原の荒川にある自生地は国の天然記念物です。

まとめ

冬(11〜2月)の八重山は平均気温18.9〜23.6℃と暖かい一方、北寄りの風が強く、船の止まりやすさが航路で分かれます。竹富島・小浜島・黒島・西表島の大原港は島とサンゴ礁に囲まれた海を走るので予定を立てやすく、西表島の上原港・鳩間島・波照間島は冬に欠航が続くことがあります。宿は石垣島に連泊し、内側の島を軸にして、外側の島には予備日を取って向かうのが冬の組み方です。

参考・出典(公式サイト)

※ 情報は変更される場合があります。船の時刻・運航状況、行事の日程は各公式サイトでご確認ください。(最終確認:2026年10月)

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