八重山民謡とは|安里屋ユンタ・黒島口説・とぅばらーまと、由布島の水牛車や島の祭りで歌を聞ける場面

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由布島へ向かう屋根付きの水牛車と水牛(西表島)

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八重山の民謡は、三線を使わずに歌う古い歌と、三線に合わせて歌う「節歌(ふしうた)」の2つに分かれます。旅行者が手軽に聞ける場面のひとつが、由布島の水牛車でガイドが弾く三線です。この記事では、島ごとの代表的な歌と、石垣市・沖縄県・文化遺産オンラインなどの公式情報をもとに旅先で島の歌を聞ける場面をまとめます。

八重山民謡とは|三線のない古謡と、三線で歌う節歌

琉球新報に掲載された八重山の伝統歌謡研究家・當山善堂さんのコラムによると、八重山の伝統的な歌は「無伴奏で歌われるユンタ、ジラバ、アヨーなどの《古謡》と、三線の伝来に伴って誕生した《三線歌=節歌》に大別されます」。コラムによると古謡は節歌の母体で、農耕を中心とした暮らしの中で、神々に捧げる歌や踊りとして生まれました。

沖縄県は「八重山古典民謡」を県の無形文化財に指定し、歌い手を保持者として認定しています。島の歌は、観光向けの出し物ではなく、今も認定や保存会によって受け継がれている芸能です。

早見表|島ごとの代表的な歌

歌 ゆかりの島 どんな歌か
安里屋ユンタ 竹富島 竹富島で三線なしで歌われた労働歌がもと
黒島口説 黒島 ゆったり始まり、囃子からテンポよく歌い踊る
鳩間節 鳩間島 舞踊曲としても知られる有名な節歌
とぅばらーま 石垣島 毎年、石垣市で歌い手を競う大会が開かれる

代表的な歌と、ゆかりの島

安里屋ユンタ|竹富島

八重山の歌の中でも、全国的によく知られた1曲です。琉球新報によると、もとは竹富島で三線を伴わずに歌われていた労働歌(ユンタ)で、首里王府から派遣された役人に見初められた女性・安里屋クヤマ(1722〜1799年)を歌っています。いま広く歌われている形は、1934年に星克が詞を書き、宮良長包が編曲した新しい版がもとになっています。竹富島には、三線で歌う「安里屋節」という節歌も別にあります。

竹富町観光協会のパンフレットには、集落の見どころとして「安里屋クヤマ 生誕の地」が載っています。今も人が暮らす集落なので、家の敷地には入らず、外から眺めるだけにしてください。

なごみの塔から見た竹富島の赤瓦の集落
竹富島の集落。安里屋ユンタはこの島の労働歌から生まれた

黒島口説|黒島

琉球新報は、本来の黒島口説を「ゆったり始まり、口説囃子になるとテンポよく歌い踊るのが特徴」と紹介しています。初代ネーネーズが歌ったことで県外にも知られるようになり、黒島伝統芸能保存会による踊り付きの演奏はアルバムにも収められています。

石垣と赤瓦屋根の家が並ぶ黒島の集落
黒島の集落。黒島口説は歌と踊りがひと組の芸能

鳩間節|鳩間島

琉球新報は鳩間節を「舞踊曲としても知られる『鳩間節』は琉球民謡の中でも最も有名な節のひとつ」と紹介しています。鳩間島は人口の少ない小さな島ですが、歌の名前は沖縄じゅうで知られています。

とぅばらーま|石垣島

石垣島で毎年、歌い手が腕を競うのが「とぅばらーま大会」です。石垣市によると大会は「毎年旧暦の8月13日に開催」していて、2026年は9月23日(水)の夜に新栄公園で開かれました。八重山日報によると、今年で80回目。歌唱の部には24人が出場しています。

旅先で島の歌を聞ける場面

由布島の水牛車|観光の途中で気軽に聞ける

西表島から浅い海を水牛車で渡る由布島では、御者のガイドが三線を弾きながら島の歌を歌ってくれることがあります。日本政府観光局(JNTO)の紹介ページにも、ガイドが三線を弾きながら沖縄の島の歌を歌う様子が書かれています。料金は往復の水牛車と入園料のセットで大人2,000円、小学生1,000円、小学生未満は無料です(由布島公式)。歌は毎回決まっているわけではないので、何が聞けるかはその日のガイドしだいです。

竹富島の種子取祭|2026年は11月12・13日

竹富島の種子取(タナドゥイ)は、国の重要無形民俗文化財です。文化遺産オンラインには「祭りの七日目と八日目の二日間は、世持御嶽の前で各種の芸能が演じられる」とあり、島の歌と踊りが2日間にわたって奉納されます。2026年の奉納芸能は11月12日(木)・13日(金)です。演目と石垣島からの行き方は、竹富島の種子取祭2026にまとめています。

西表島の節祭|2026年は11月21〜23日

西表島の祖納・干立で行われる節祭(シチ)も、国の重要無形民俗文化財です。2026年は11月21日から23日の3日間で、ユークイ(世乞い)は22日(日)です。舟漕ぎや芸能が奉納されます。日程と見どころは西表島の節祭2026を見てください。

とぅばらーま大会|次は2027年の秋

2026年の大会はすでに終わっています。旧暦8月13日に合わせるため、日付は毎年変わります。2027年の日程は、石垣市のページで発表を確かめてください。祭りに合わせて石垣島に泊まるなら、宿は市街地にとると会場まで歩いて行けます。

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石垣島の市街地|夜に民謡を聞かせる店

石垣市の市街地には、三線のライブを聞きながら食事ができる店があります。ライブの有無や時間は店ごとに違うので、行く前に各店の案内で確かめてください。

まとめ

八重山の民謡は、三線を使わない古謡と、三線で歌う節歌に分かれます。安里屋ユンタは竹富島、黒島口説は黒島、鳩間節は鳩間島と、歌の多くは島と結びついています。旅行中に気軽に聞くなら、由布島の水牛車があります。じっくり聞くなら、竹富島の種子取祭(2026年は11月12・13日)や西表島の節祭(11月21〜23日)に日程を合わせて、石垣島や各島の宿を早めに押さえておきましょう。

参考・出典(公式サイト)

※ 情報は変更される場合があります。祭りの日程・料金は各公式サイトでご確認ください。(最終確認:2026年10月)

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