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八重山の旅程で最初に決まらないのが「何泊にすれば足りるのか」です。島の数だけ見ると欲張りたくなりますが、実際に泊数を決めているのはその島の便数と、そこから決まる最終便の時刻です。石垣港発の船は島によって1日2便しかない航路もあり、そこを見落とすと「行けたのに帰れない」が起きます。この記事では安栄観光の時刻表を軸に、泊数ごとに現実的にまわれる島の数を組み立てます。
日程の上限を決めているのは「島発の最終便」
八重山の島めぐりは石垣島がハブです。どの島へ行くにも石垣港離島ターミナルから船で往復するので、1日に使える時間は「石垣発の始発」と「島発の最終便」の間に収まります。竹富島のように石垣発8便・竹富発9便と便の多い島なら融通が利きますが、波照間島は1日2便です。1本乗り遅れると、その日は戻れません。
もうひとつ、安栄観光は公式のよくある質問で「石垣港及び各港での船舶と船舶のお乗継時間は30分以上見て下さいますようお願い致します」と案内しています。島から島へ直接乗り継ぐ計画は、この30分を足してから成立するか確かめる必要があります。
石垣港発 主要6島・7航路の便数と最終便|早見表
| 島 | 所要時間(片道) | 石垣発の始発 | 島発の最終便 | 1日の便数 |
|---|---|---|---|---|
| 竹富島 | 10〜15分 | 7:30 | 17:50 | 石垣発8便・竹富発9便 |
| 黒島 | 25〜30分 | 8:00 | 16:40 | 3便 |
| 小浜島 | 25〜30分 | 9:40 | 17:00 | 4便 |
| 西表島(大原) | 40〜45分 | 8:30 | 17:00 | 3便 |
| 西表島(上原) | 45〜55分 | 7:30 | 17:15 | 4便 |
| 鳩間島 | 45〜75分 | 8:30 | 16:55 | 2便 |
| 波照間島 | 60〜90分 | 8:00 | 16:20 | 2便 |
これは10月1日から始まる冬のダイヤです。9月30日までは夏のダイヤで、便数も時刻も違います。ここで見てほしいのは最終便の時刻そのものより、便数のほうです。竹富島は最終が17時50分で便も多く、予定が押しても次の便で帰れます。いっぽう黒島・鳩間島・波照間島は1日2〜3便しかないため、島での行動時間が時刻表で先に決まってしまいます。ここが「何島まわれるか」の上限をつくります。
初日に離島へ渡れるかは、飛行機の到着時刻で決まる
石垣空港から石垣港離島ターミナルまではタクシーで約25分・目安3,500円(空港公式)。路線バスなら、東バスの14番とカリー観光の55番が直行で走っています。空港に着いてから船に乗るまで1時間近くはみておきたいところです。
つまり午前中に石垣へ着ければ初日から1島渡れる、午後着なら初日は石垣島で終わるという単純な線引きになります。石垣空港の路線別時刻表は月ごとに更新されるので、便を決める前に空港公式で自分の日程の時刻を確認してください。
泊数別|現実的にまわれる島の数
1泊2日|離島は1つに絞る
初日が移動でほぼ終わるため、離島は2日目に1つだけです。行き先は竹富島が現実的で、便が多く所要も10〜15分。朝の便で渡って集落と西桟橋を歩き、昼過ぎに戻れば帰りの飛行機に間に合います。竹富島には入島料300円があり、ユーグレナ石垣港離島ターミナルと竹富東港かりゆし館の券売機で払う仕組みです(2019年9月1日開始)。
2泊3日|離島2つが上限
中日をまるごと使えるので、離島2つが現実的な上限です。組み合わせるなら所要時間が近い島どうし。竹富島と小浜島はどちらも石垣港から30分圏なので、午前と午後で分けられます。西表島を入れるなら、それだけで1日使い切る前提にしてください。
3泊4日|西表島に泊まると景色が変わる
3泊できるなら、西表島に1泊入れる選択肢が出てきます。日帰りだと上原発17時15分・大原発17時00分の最終便に追われますが、泊まれば夕方と早朝の時間が手に入ります。西表島は大原と上原の2港があり、行き先(浦内川か仲間川か)で降りる港が変わります。
4泊以上|波照間島に手が届く
波照間島は片道60〜90分(大型高速船「ぱいじま2」が入る日は約90〜100分になることがあります)。冬のダイヤでは1日2便しかなく、日帰りだと島にいられるのは7時間ほどです。しかも安栄観光は「波照間航路は、外洋を航行するため波が高くなりやすい航路となり、欠航便がでる事があります」「波が高い状態が数日間続いてしまった場合、全便欠航が数日間続く事もございます」と明記しています。波照間に泊まるなら、戻れない日が出ても崩れない日程、つまり4泊以上あると安心です。
石垣島本島にも、まる1日は要る

離島ばかり数えていると忘れがちですが、石垣島そのものが広い島です。石垣市観光交流協会によると、離島ターミナルから車で御神崎まで約35分、平久保崎までは約60分。旅行者が投稿した石垣島の旅の記録でも、平久保崎へ向かう道中でスコールに遭い、北へ進むにつれて晴れていく様子が残されていました(竹富島&石垣島観光Vlog)。島内ドライブは半日ではなく1日として数えるほうが、実際の動きに合います。
半日ツアーは「1コマ」として数える

幻の島(浜島)の上陸やシュノーケルのような船で出るツアーは、たいてい半日かかります。ここを「ちょっと寄る」と考えると日程が壊れます。午前ツアーを入れた日は、午後に離島へ渡らない。この線を引くだけで、旅程の破綻はかなり減ります。
日程が崩れる3つの落とし穴
- 時刻表が切り替わる時期をまたぐ。安栄観光は10月1日から翌年3月31日までが冬のダイヤ、八重山観光フェリーも3月〜9月と10月〜2月で分かれています。半年前に見た時刻表のまま組まないこと。
- 上原航路と鳩間航路は欠航しやすい。安栄観光は「冬季期間は、季節風で北寄りの風が強く吹く時期になり、欠航便が続くことが多くなります」とし、鳩間航路は上原航路の経由便のため上原が欠航すると同時に欠航します。上原航路が欠航した日は、大原港まで渡って接続バスで上原へ回る手があります。
- 乗り継ぎを詰めすぎる。前述のとおり公式が求めているのは30分以上です。島でお茶を1杯飲む時間を最初から日程に入れておくくらいがちょうどいいです。
まとめ
泊数から島の数を決めるなら、目安は1泊2日=離島1つ、2泊3日=離島2つ、3泊4日=西表島に1泊、4泊以上=波照間島です。上限をつくっているのは距離ではなく、黒島・鳩間島・波照間島のように1日2〜3便しかない便数のほう。石垣島本島にも1日は要ること、半日ツアーは1コマとして数えること、乗り継ぎは30分以上みること。この3つを足して逆算すれば、現地で時刻表に追われる旅にはなりません。
参考・出典(公式サイト)
- 安栄観光 高速船時刻表・運賃
- 安栄観光 よくある質問
- 八重山観光フェリー 離島定期航路
- 竹富町観光協会 各島へのアクセス
- 竹富町観光協会 竹富島の入島料について
- 南ぬ島石垣空港 路線別時刻表
- 南ぬ島石垣空港 バス・タクシー
- 石垣市観光交流協会 御神崎
- 石垣市観光交流協会 平久保崎
※ 船・飛行機の時刻、運賃、入島料などの情報は変更される場合があります。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください(最終確認:2026年9月)。
