波照間島のおすすめ時期はいつ?|南十字星・海・船の欠航で月ごとに比べる

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波照間島・高那崎に立つ日本最南端の碑

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波照間島にいつ行くかは、何を見たいかで答えが変わる。南十字星なら12月ごろから6月ごろ、ハテルマブルーの海を明るい日差しで見るなら日照時間が最も長い7月、船の揺れと欠航を避けたいなら風の弱い季節。この3つは、いちばん良い月が少しずつずれている。この記事では、気象庁の波照間の平年値、石垣島天文台が公表している南十字星のデータ、安栄観光の時刻表を季節ごとに並べ、目的別にどの月を選ぶかを整理する。

結論|目的ごとのおすすめ時期

目的 おすすめの時期 理由
南十字星を夜の早い時間に見る 4月下旬〜6月上旬 南中が23時台から20時前後へ早まる
海の色と日差し 6月下旬〜7月 日照時間は7月が年間最長の261.2時間
船の揺れ・欠航を避ける 4月〜9月(台風の接近時を除く) 平均風速が4m/s台に収まる
避けたい時期 8〜9月は台風、10〜3月は風が強い 台風の接近は8月・9月が最多。冬は平均風速が5m/s台
気象庁(波照間の平年値・台風の平年値)、石垣島天文台、安栄観光の時刻表をもとに作成

南十字星と船の揺れの少なさを両立しやすいのは5月から6月上旬で、平均風速が年間で最も弱いのも5月(4.1m/s)だ。海の色を優先して6月下旬以降に寄せると、南十字星は見えにくくなっていく。また5月は沖縄の梅雨にかかり、波照間の平年の降水量も5月は170.5mmと多い。晴れる日を拾えるよう、島に2泊以上とっておくと確率が上がる。

月別の日照時間と風|夏は明るく、冬は風が強い

気象庁は波照間にアメダスを置いていて、1991〜2020年の平年値が出ている。日照時間は7月の261.2時間が最長、1月の94.3時間が最短で、2倍以上の差がある。平均風速は12月の5.7m/sが最も強く、5月の4.1m/sが最も弱い。10月から3月は5m/s台が続き、4月から9月は4m/s台に下がる。

月別の日照時間(波照間・平年値・時間)

200時間100時間261.2時間94.3時間
123456789101112

月別の平均風速(波照間・平年値・m/s)

6m/s4m/s2m/s5.7m/s4.1m/s
123456789101112
気象庁「平年値(年・月ごとの値)」波照間(アメダス・統計期間1991〜2020年)。上=日照時間、下=平均風速。棒はどちらも0から
数字で見る(月別の一覧)
月 日照時間(時間) 平均風速(m/s) 降水量(mm)
1月 94.3 5.5 119.6
2月 97.8 5.4 101.4
3月 128.1 5.0 114.9
4月 143.8 4.6 131.7
5月 174.9 4.1 170.5
6月 221.4 4.5 147.7
7月 261.2 4.4 112.8
8月 238.5 4.2 180.0
9月 199.1 4.6 214.6
10月 179.7 5.4 162.6
11月 127.3 5.4 147.2
12月 99.8 5.7 128.0

雨は季節で山がある。降水量が多いのは9月(214.6mm)、8月(180.0mm)、5月(170.5mm)の順で、9月と8月は台風の季節、5月は梅雨にあたる。いちばん少ないのは2月の101.4mmだが、2月は日照が短く風も強い。

南十字星は12月ごろから6月ごろ|夜の早い時間に見えるのは4月下旬から

石垣島天文台(国立天文台)は、石垣島で「南十字星が見える時期は12月頃から6月頃までの約半年間です。時間帯としては南中時刻の前後1時間くらいが見ごろです」と案内している。波照間島は石垣島よりさらに南にあり、竹富町観光協会も波照間島の観測時期を「12月~6月」としている。

ただ、同じ半年でも見える時刻がまったく違う。石垣島天文台が公表している石垣市での南中時刻(南十字星のα星)は次のとおり。

月 1日 10日 20日
1月 6:28 5:52 5:13
2月 4:26 3:50 3:11
3月 2:36 2:00 1:21
4月 0:34 23:55 23:15
5月 22:32 21:57 21:17
6月 20:30 19:55 19:15
石垣島天文台「石垣島で南十字星が見える時期と時間帯」より。石垣市での南中時刻で、2025年のデータにもとづく。年によって数分程度ずれる

1月から3月は南中が明け方か深夜で、見るには夜中に起きることになる。4月の中旬から夜23時台、5月には21〜22時台まで早まる。5月なら夕食のあとに外へ出れば見られる時刻だ。一方で石垣島天文台は「6月中旬以降は日の入より前に南中するようになり、徐々に見えなくなります」とも書いている。ねらいやすいのは、南中が23時台に入る4月下旬から6月上旬まで、夕食後に見られるのは5月からと考えておくとよい。

石垣島天文台は、屋外カメラで南十字星が写った回数も月ごとに公表している。2020年から2025年の平均は6月が8回、5月が7回で最も多く、1月・2月が6回、3月・4月が5回、12月は1回だった。これは石垣島での記録で、天気と南中の時刻の両方が効いた結果として読める。

なお、波照間島の星空観測タワーは、竹富町が2022年7月に「建物や設備の老朽化が著しく、休館することとなりました」と発表したまま、再開の知らせは出ていない(2026年9月時点)。竹富町は2026年9月、タワーの休館に伴い「昼夜を問わず観光客が訪れる星空・景観観賞スペースの整備計画」をつくる業務の公募を始めたが、計画づくりの委託期間は2027年2月までとなっており、すぐに新しい施設ができるわけではない。当面、星を見る場所は、宿の近くの暗い場所を自分で選ぶことになる。

船は夏が1日3往復、冬は2往復|欠航は外洋の波しだい

石垣港から波照間島へは安栄観光の高速船が出ている。所要時間は時刻表で60〜90分(片道)、運賃は大人片道4,990円・往復9,670円(2026年4月1日からの運賃表・燃料油価格変動調整金込み)。便数は季節で変わる。

期間 石垣発 波照間発
2026年6月20日〜9月30日 8:00/11:45/15:00 9:50/13:00/16:50
2026年10月1日〜2027年3月31日 8:00/14:30 9:50/16:20
安栄観光 高速船時刻表より。大型高速船「ぱいじま2」の運航時は所要約90〜100分になる場合がある

冬の日帰りは、石垣発8:00で渡って波照間発16:20で戻る1本の組み合わせしかない。夏は昼の便が加わるので、到着と出発の時刻を選べる。安栄観光は時刻表で、石垣港8:00発は「混み合いやすい便」として前日18:00までの予約をすすめている。

欠航については、安栄観光のQ&Aに「波照間航路は、外洋を航行するため波が高くなりやすい航路となり、欠航便がでる事があります。波が高い状態が数日間続いてしまった場合、全便欠航が数日間続く事もございます」とある。月ごとの欠航率は公表されていないが、上のグラフのとおり冬の10月から3月は平均風速が5m/s台に上がる。冬に行くなら、帰りが止まったときの宿と予備日を最初から見込んでおく。

空の便もあるが、当てにしすぎないほうがよい。石垣〜波照間を飛ぶ第一航空は、2026年7月15日に「本日7月15日から22日まで運休することとなりました」と発表したあと、機体の不具合による運休を延長し、9月7日には「9月11日まで運休とさせて頂きます」と告知した。9月8日には「11月より当面の間、沖縄離島便は計画的に運休期間を設け運航いたします」と告知している。

船と宿を先に決め、航空券はそのあとで合わせると組み直しが少ない。

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海は夏がいちばんだが、監視員はいない

ニシ浜の海の色は、日差しの強い季節ほど映えやすい。日照は6月から8月が200時間を超える。ただ、竹富町は町内の島々の遊泳について「遊泳監視員はいません。一人では絶対に泳がないようにしてください」と案内している。沖縄県のハブクラゲ注意報も、2026年(令和8年)は6月1日から9月30日までだった。泳ぐ季節と注意の季節は重なっている。

台風は8月と9月に集中

気象庁の平年値では、台風の沖縄地方への接近数は7月1.5個、8月2.2個、9月1.9個、10月1.1個。夏の海を選ぶなら、7月のほうが8月・9月より接近の平年値は少ない。

旧盆の時期(8〜9月)には島の大きな行事もある。旧暦7月14日(旧盆の中日)のムシャーマで、竹富町は「波照間島が一年で一番賑やかになる日です」と紹介している。2027年の旧暦7月14日は8月15日(日)にあたる。行事に合わせるなら、台風の季節と重なる前提で日程に余裕をもたせたい。

まとめ

波照間島のおすすめ時期は目的で分かれる。南十字星を夜の早い時間に見るなら4月下旬から6月上旬、海の色と日差しなら日照時間が年間最長の7月、船の揺れを避けるなら平均風速が4m/s台に下がる4月から9月。南十字星と船の安定を両立しやすいのは5月から6月上旬だが、梅雨にかかるので2泊以上とっておきたい。冬は船が1日2往復に減り、平均風速が5m/s台になる。8月と9月は台風の接近が多い。星空観測タワーは2022年から休館が続いている。

参考・出典(公式サイト)

※ 船の時刻・運賃は燃料価格や季節で変わり、所要時間も使用船舶や天候で変わります。気象データは平年値で、実際の天候は年によって異なります。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。(最終確認:2026年9月)

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