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石垣島のゴールデンウィークは、月の数字で見るとおとなしい。石垣市の入域観光推計では、2025年(令和7年)の4月は131,192人、5月は118,195人で、最多の8月(163,665人)には遠く及ばない。ところが石垣市が同じ年のGWに実施した調査を見ると、東京方面の便は到着・出発とも予約率80%以上、宿は連休の前半に予約が集中していた。混むのは月ではなく日である。ここでは2027年の日並びと、公式に公表されている混み方、そして梅雨入りの記録を並べる。
2027年のゴールデンウィークは5月1日から5日までの5連休
内閣府の「国民の祝日について」によると、2027年の祝日は昭和の日が4月29日(木)、憲法記念日が5月3日(月)、みどりの日が5月4日(火)、こどもの日が5月5日(水)。5月3日から5日が月・火・水と並ぶため振替休日は発生せず、5月1日(土)から5日(水)までの5連休になる。4月30日(金)を1日休めば、4月29日からの7連休になる。
到着日と出発日は移動でほぼ埋まるため、5連休で丸一日使えるのは中3日。竹富島や西表島へ渡る日を入れるなら、この3日をどう割るかが先に決まる。
混むのは「月」ではなく「日」
石垣市が2025年4月に公表した「令和7年ゴールデンウィーク期間中の観光動向について」には、市が航空各社と市内の宿泊施設に聞き取った予約状況がそのまま載っている。4月27日から5月6日までの平均は次のとおり。
| 方面 | 到着便 | 出発便 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 東京(羽田・成田) | 高い(80%以上) | 高い(80%以上) | 全体的に混雑。5/3到着・5/6出発は満席傾向 |
| 大阪(関西) | 普通(50〜70%) | 普通(50〜70%) | 提供座席増により前年対比は増加 |
| 名古屋(中部) | 高い(80%以上) | 高い(80%以上) | 安定した高予約率 |
| 那覇 | 普通(50〜70%) | 普通(50〜70%) | 比較的余裕あり |
| 福岡 | 普通(50〜70%) | 普通(50〜70%) | 日により予約にばらつき |
| 香港 | 高い(80%以上) | - | 高い予約水準 |
| ソウル | 高い(80%以上) | - | 高い予約水準 |
予約率が「高い(80%以上)」と報告されたのは東京・名古屋と、香港・ソウルの国際線。備考に「満席傾向」と書かれているのは東京便の5月3日到着と5月6日出発だけで、そのほかは高いなりに幅がある。いっぽう那覇便には「比較的余裕あり」とある。直行便が取れないときに那覇乗り継ぎを探す価値は、この1行にある。
宿のピークは、航空便のピークと日がずれる
同じ調査の宿泊施設の欄はこうまとめられている。「80%以上の高稼働の施設が複数あり」「4/27〜30を中心に予約が集中」「直前予約が多い傾向」、そして外国人宿泊者の比率が高く、施設によっては30〜65%に達するケースもあった。
「満席傾向」と名指しされた東京便は5月3日到着と5月6日出発。宿の山は4月27日から30日。同じ連休でも、席が取りにくい日と部屋が取りにくい日は重なっていない。前半に着いて後半に帰る組み方だと、宿と航空券の両方でピークを踏むことになる。

梅雨入り前とは限らない
気象庁の平年値では、沖縄地方の梅雨入りは5月10日ごろ、梅雨明けは6月21日ごろ(1991〜2020年の30年平均)。平年だけ見ればゴールデンウィークは梅雨の手前にある。ただし確定値を並べると、話は単純ではない。
沖縄地方の梅雨入り(確定値・2015〜2026年) ●梅雨入りした日
気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄)」の確定値。破線は上から6月1日・5月20日・5月10日(平年の梅雨入り)・5月5日の位置。点が5/5の線より下にある年は、ゴールデンウィークの終わりまでに梅雨入りしている
年ごとの梅雨入り・梅雨明け(確定値)
| 年 | 梅雨入り | 梅雨明け |
|---|---|---|
| 2015 | 5月20日 | 6月8日 |
| 2016 | 5月16日 | 6月16日 |
| 2017 | 5月13日 | 6月22日 |
| 2018 | 6月1日 | 6月23日 |
| 2019 | 5月16日 | 7月10日 |
| 2020 | 5月16日 | 6月12日 |
| 2021 | 5月5日 | 7月3日 |
| 2022 | 5月4日 | 6月20日 |
| 2023 | 5月18日 | 6月25日 |
| 2024 | 5月21日 | 6月20日 |
| 2025 | 5月5日 | 6月7日 |
| 2026 | 5月4日 | 6月29日 |
2015年から2026年までの12年のうち、5月5日までに梅雨入りした年が4回ある。2021年と2025年が5月5日ごろ、2022年と2026年が5月4日ごろで、直近の2年は続けて連休中に梅雨入りした。いちばん遅い2018年は6月1日ごろだった。年による幅が4週間ある以上、「GWは梅雨前だから晴れ」とは決められない。
石垣島の平年値も、4月と5月では雨の量が違う。降水量は4月が146.9mm、5月が190.7mm、日照時間は4月130.3時間、5月164.3時間(気象庁、統計期間1991〜2020年)。平均気温は4月23.4℃・5月25.9℃、日最高気温は4月26.0℃・5月28.7℃で、体感は本土の真夏に近い。雨具は畳めるものを1つ入れておく前提で組むほうが早い。
海のほうは連休に間に合っている。石垣市観光交流協会の底地ビーチのページによると、遊泳可能期間は4月1日から9月30日で、時間は4月から6月と9月が9:00〜18:00、7月・8月は9:00〜19:00。入場料は無料。ただし同じページの設備欄では、クラゲ防止ネットの設置期間を「7月〜9月」としている。連休はその期間の外にあたるので、ネットがない状態で泳ぐ前提で見ておく。
連休の前にもう一段、宿が動く週末がある
石垣市港湾課がクルーズ船社向けに出している案内には、「毎年の4月の日曜日(第2・第3日曜日)は『石垣島トライアスロン大会』が開催される時期」と明記されている。港の受け入れを調整するほどの規模で、ゴールデンウィークの2〜3週間前にあたる。4月の宿を探して「ずっと埋まっている」ように見えるときは、この週末を見ていることがある。
港も連休に重なる。2025年のGWには、石垣港に5隻のクルーズ船が寄港予定で、定員を足すと7,785名だった。石垣市港湾課はクルーズ船の受入れを1日1隻・着岸は7時00分以降と定めていて、寄港予定は事前に公開されている。
予約はいつ動かすか
ANAは国内線について「搭乗日355日前(日本時間午前9:00)から予約・販売いたします」と案内している。同じページに「運航ダイヤ確定前に販売を開始いたします」とも書かれていて、夏ダイヤの運航ダイヤが確定するのは1月下旬ごろ。ゴールデンウィークは夏ダイヤの中に入るので、早く押さえた便でも1月下旬に一度、運休や時刻の変更が出ていないか見ておく。
宿は「直前予約が多い傾向」と市の調査にあるとおり、連休が近づいてから出てくる部屋もある。前半が取れなければ後半へ、東京便が取れなければ那覇乗り継ぎへ。日付か経路のどちらかをずらせるようにしておくと、5連休でも手は残る。
まとめ
2027年のゴールデンウィークは5月1日から5日までの5連休。石垣島の4月・5月は、月別の入域観光客数で見れば最多の8月に遠く及ばない。それでも石垣市の調査では東京・名古屋・香港・ソウル便が80%以上、那覇便は50〜70%で「比較的余裕あり」。宿は4月27日から30日に集中し、航空便の満席日とはずれる。梅雨は平年5月10日ごろだが、直近12年で4年は5月5日までに入っている。連休の前には石垣島トライアスロンの週末があり、港にはクルーズ船が続けて入る。日付を動かせないなら、経路と連休内の前後だけでも動かせるようにしておく。
参考・出典(公式サイト)
- 石垣市 令和7年ゴールデンウィーク期間中の観光動向について
- 石垣市 入域観光客数(企画部観光文化課)
- 内閣府 国民の祝日について
- 気象庁 過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄)
- 気象庁 平年値(年・月ごとの値)石垣島
- 石垣市 石垣港クルーズ船入港予定(建設部港湾課)
- ANA 国内線運賃のご利用について
- 石垣市観光交流協会 底地ビーチ
※ 予約状況は2025年(令和7年)の調査結果であり、年によって変わります。祝日・ダイヤ・遊泳期間・寄港予定も変更される場合がありますので、おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。(最終確認:2026年9月)
