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八重山諸島は沖縄県にある。行政の区分でいうと石垣市・竹富町・与那国町の1市2町で、沖縄県の資料では島の数は大小32、そのうち人が住んでいるのは12島とされている。名前の読みでつまずく島も多く、西表島は「いりおもてじま」、新城島は「あらぐすくじま」と読む。ここでは県と町の公式資料から、八重山の島の位置・数・面積・人口を一枚に並べる。
八重山諸島は沖縄県の南西端|那覇から石垣島まで約411km
沖縄県の「八重山地域の概要」によると、八重山群島は北緯24度2分〜25度55分、東経122度55分〜124度34分の範囲にあり、「南西諸島の中でも台湾に近い南西端」に位置する。沖縄本島(那覇)から石垣島までは約411km。同じ沖縄県でも、那覇に着いたところからさらに飛行機か船で渡る場所にある。
いちばん西の与那国島になると、距離はさらに伸びる。与那国町の公式サイトには「沖縄本島から南西へ約509km、石垣島から約127km、東京から約1,900km」「周囲27.49km、面積28.96平方キロメートルの日本最西端の地」とあり、台湾とは約111kmで「年に数回、台湾の山並みが見えることもあります」と書かれている。那覇よりも台湾のほうが、距離でいえばずっと近い。
端の島は南にもある。沖縄県の同じ資料は「与那国島は我が国の最西端に、波照間島は我が国の有人島の中で最南端に位置しています」と書いている。竹富町の公式サイトが掲げる看板も「日本最南端のまち竹富町」である。
島は全部で32|人が住んでいるのは12島
沖縄県の資料には島の数がはっきり書かれている。有人島は12島で、内訳は石垣市1島・竹富町10島・与那国町1島。無人島は尖閣諸島を含めて石垣市に13島、竹富町に6島、与那国町に1島で、合わせて32島になる。
竹富町の側から見ると「竹富町は、沖縄本島の南西に450kmの八重山諸島、石垣島の南西に点在する大小16の島々で構成されています」という書き方になる。有人10島と無人6島で16島という計算である。
ここで一度つまずくのが町役場の場所だ。竹富町の公式サイトに記載されている竹富町役場の住所は「沖縄県石垣市美崎町11番地1」で、竹富島ではなく石垣島の市街地にある。八重山の離島は石垣島を経由しないと行き来しにくいため、役場も港のある島に置かれている。
面積と人口|いちばん大きいのは西表島、人は石垣島に集まる
沖縄県の資料には、島ごとの面積・世帯数・人口の表が平成28年4月時点で載っている。並べるとこうなる。
有人島の面積(km²)
有人島の人口(人)
沖縄県「八重山地域の概要」に収録された島別の面積・世帯数・人口(平成28年4月時点)。上下とも島の並びは同じ。「上地」「下地」は新城島をつくる2島。このほか竹富町には無人島が6島、石垣市には13島、与那国町には1島ある
島ごとの面積・世帯数・人口(数字の一覧)
| 島 | 面積(km²) | 世帯数 | 人口 | 市町村 |
|---|---|---|---|---|
| 石垣島 | 222.63 | 22,966 | 48,328 | 石垣市 |
| 竹富島 | 5.42 | 191 | 362 | 竹富町 |
| 西表島 | 289.27 | 1,315 | 2,406 | 竹富町 |
| 鳩間島 | 0.96 | 31 | 43 | 竹富町 |
| 由布島 | 0.15 | 20 | 23 | 竹富町 |
| 黒島 | 10.02 | 126 | 218 | 竹富町 |
| 小浜島 | 7.84 | 460 | 706 | 竹富町 |
| 新城島・上地島 | 1.76 | 11 | 13 | 竹富町 |
| 新城島・下地島 | 1.58 | 2 | 2 | 竹富町 |
| 波照間島 | 12.77 | 271 | 508 | 竹富町 |
| 嘉弥真島 | 0.39 | 1 | 2 | 竹富町 |
| 与那国島 | 28.95 | 915 | 1,686 | 与那国町 |
面積がいちばん大きいのは西表島の289.27km²で、次が石垣島の222.63km²。この2島だけで511.9km²になり、八重山の圏域の総面積591.8km²の約86%を占める。県の資料も「西表島は沖縄本島に次いで2番目に大きく、石垣島は3番目に大きな島」と書いている。残る10島は合わせて70km²ほど。そのなかで大きいのは与那国島の28.95km²で、波照間島の12.77km²、黒島の10.02km²、小浜島の7.84km²と続く。
人口は面積とは別の偏り方をする。石垣島が48,328人で、次が西表島の2,406人、与那国島の1,686人。有人島12島を合計すると54,297人なので、八重山に住む人のおよそ9割が石垣島にいる。由布島は面積0.15km²で人口23人。人口が2人と記録されている島も、嘉弥真島と新城島の下地島の2つある。
面積の数字は資料によって少し動く。同じ県のページでも、本文は石垣島を228.91km²と書いていて、表の222.63km²と差がある。与那国島も、県の表は28.95km²、与那国町の公式サイトは28.96km²で末尾が合わない。測量の時期や区域の取り方で変わるので、小数点以下まで一致する前提では見ないほうがいい。
読み方でつまずく島|西表・新城・波照間

西表島は「いりおもてじま」。環境省が所管する国立公園の名前も「西表石垣国立公園(いりおもていしがきこくりつこうえん)」で、環境省の公式ページにこの読みが振られている。「にしおもて」ではない。
新城島は「あらぐすくじま」。竹富町の公式サイトには「黒島の西約4kmに位置する新城(あらぐすく)は、上地(かみぢ)、下地(しもぢ)の2つの島からなり、『パナリ』と呼ばれている」と書かれている。2島の間は干潮時に歩いて渡れること、上地島には集落があり下地島は牧場が広がっていることも、同じページに出ている。
波照間島は「はてるまじま」。竹富町の公式サイトは「『果てのうるま(サンゴ)』という意味からその名がついたといわれる」と説明している。日本最南端の碑があるのは高那崎で、同サイトは「断崖絶壁に荒波が打ち寄せる迫力のあるポイント」と書いている。
読みは、竹富町の公式サイトが各島のページをローマ字のURLで並べているところからも確かめられる。竹富島(taketomi)、小浜島(kohama)、黒島(kuroshima)、鳩間島(hatoma)、西表島(iriomote)、波照間島(hateruma)、新城島(aragusuku)である。
呼び方は「諸島」「群島」「地方」で揺れる
同じ地域を指す言葉も、機関によって違う。沖縄県の資料は「八重山群島」「八重山地域」「八重山圏域」を使い分け、竹富町の公式サイトは「八重山諸島」と書く。気象庁は予報の区分として「八重山地方」を使い、石垣市・竹富町・与那国町の1市2町をまとめて扱う。天気予報で「八重山地方」と聞こえたら、それは与那国島から波照間島までを含む範囲である。読みはいずれも「やえやま」。
まとめ
八重山諸島は沖縄県の石垣市・竹富町・与那国町。島は大小32あり、人が住んでいるのは12島で、那覇から石垣島まで約411km、与那国島から台湾までは約111km。面積は西表島の289.27km²が最大、人口は石垣島の48,328人が突出していて、八重山に住む人のおよそ9割が石垣島にいる。与那国島が日本最西端、波照間島が有人島で日本最南端。読みは西表=いりおもて、新城=あらぐすく、波照間=はてるま。ここまで分かれば、どの島へ何日かけて渡るかという話に進める。
参考・出典(公式サイト)
※ 面積・世帯数・人口は沖縄県の資料に収録された平成28年4月時点の数字です。市町村ごとの最新の人口は各役場の公式サイトで公表されています。(最終確認:2026年9月)
