八重山の離島レンタサイクル完全ガイド|竹富・黒島・小浜島の料金と借り方

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小浜島のシュガーロード

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八重山の離島は、着いてからの足をどうするかで一日の密度が変わります。竹富島も黒島も、港から集落やビーチまでは歩くと遠く、石垣島のような路線バスもありません。そこで主役になるのがレンタサイクルです。この記事では竹富島・黒島・小浜島の公式料金と借り方、波照間島の現在の貸出状況、そして「自分の自転車は船に積めるのか」までを、事業者と船会社の公式情報だけで整理します。

自分の自転車は高速船に積めない

最初に結論から。八重山観光フェリーの公式Q&Aには、高速船には自転車の専用スペースがないため積み込むことはできないと明記されています。ただしあらかじめ分解して臨港バッグ(輪行袋)に収めたものは、身の回り品として持ち込めるとされ、サイズによっては断る場合があるとも書かれています。つまり石垣島から愛車をそのまま連れて行く、という旅のしかたは高速船では成立しません。

車を載せられるカーフェリーなら自転車も運べます。安栄観光のカーフェリーの自転車運搬料は、竹富島・黒島・小浜島が490円、西表島大原と西表島上原・鳩間島が730円、波照間島が630円(いずれも片道)。ただしカーフェリーは高速船のように1日に何便もあるわけではなく、航路ごとに運航する曜日が決まっています。日帰りの旅程に組み込むのは難しく、離島サイクリングは島に着いてから借りるのが現実的です。

島別の料金早見表|港のそばで借りられる

公式サイトで料金を公表している各島の店をまとめます。港のすぐ近くにある店や、港からの送迎がある店が中心で、船を降りてから自転車にまたがるまでの時間は短くて済みます。

島/店 普通自転車 電動アシスト 営業時間・送迎
竹富島
友利レンタサイクル
2時間まで1,000円
3時間まで1,500円
3時間超〜営業終了2,000円
2時間まで1,750円
3時間まで2,500円
3時間超〜営業終了3,200円
9:00〜17:00(最終返却16:50)
当日利用の受付は15:30まで
竹富港から送迎バスあり(事前登録者のみ)
黒島
ハートランド
2時間800円
4時間1,300円
1日1,600円
2時間1,500円
4時間2,500円
1日3,000円
連絡船の第一便到着〜最終便出港まで(定休日なし)
黒島港の牛のモニュメントのすぐ近く
小浜島
レンタル屋さん結
変速なし 1時間350円
変速つき 1時間450円
13〜24時間は変速なし1,750円/変速つき2,250円
1時間700円
4時間2,800円
13〜24時間3,500円
大人用のみ・体重100kgまで
当日現金払いのみ(不定休)
各社公式サイトの掲載料金です(竹富島は通常期)。同じ島でも店によって時間区分や金額が異なります。最新の料金と営業日は各店の公式サイトでご確認ください

竹富島は「事前登録」を先に済ませておく

竹富島の友利レンタサイクルで、いちばん先に知っておきたいのが事前登録です。公式サイトには「事前登録がないお客様は、港からの送迎バスはご乗車いただけません」と明記されています。店頭でも登録済みの客を優先して受け付けるため、登録なしだと断られる場合があるとも書かれています。登録すると普通自転車のみの利用で5%引き、複数の車種を借りる場合は3%引き。港から店までは約1km・徒歩15分ほどなので、送迎に乗らず歩いて向かうこともできます。

もう一点、予約は受け付けていません。希望の車種が在庫切れになる場合があるとされ、当日利用の受付は15:30までです。料金には繁忙期があり、対象は春休み・ゴールデンウィーク・7月1日〜10月31日・冬休み。繁忙期は4時間までの区分が加わり、普通自転車は4時間まで2,000円(4時間を超えても同額)、電動アシストは4時間まで3,200円・4時間超〜営業終了で3,850円になります。夏から秋の旅はほぼ繁忙期にあたると考えておくと見積もりがずれません。なお竹富島にはほかにもレンタサイクル店があり、竹富島 日帰りモデルコースで触れている店とは料金体系が違います。

波照間島は借りる先が変わっている

波照間島で電動アシスト専門のレンタサイクルを営んでいたねも自転車は、公式サイトに「畑の前宿泊者に貸出しをしている為レンタサイクルは只今、お休みです」と掲示し、一般向けの貸出を休止しています。同サイトは代わりに、クマノミ・星レンタル・西浜荘レンタル・オーシャンズ・ハウス美波といった島内の店を案内しています。波照間島で自転車を借りるつもりなら、渡る前に受け入れ先を確かめておくと安心です。

同じ公式サイトには、島を走るうえで役に立つ地形の説明も載っています。波照間島は周囲約15km、一周道路はぐるっと約10km。海岸線は低い位置にあり、民家や売店、食事処は坂の上です。坂の上の集落内はほぼ平坦ですが、日本最南端の碑やニシ浜ビーチへ向かう道にはアップダウンがあるとされています。平坦な黒島と同じ感覚で見積もらないほうがよさそうです。

黒島の集落にある赤瓦の民家と石垣
離島の集落は生活道路。石垣とブーゲンビリアの間を、速度を落として走り抜けます

平らな黒島、坂の小浜島|島で走りごこちが違う

同じ離島でも地形はまったく違います。黒島は起伏が少なく平坦で、普通自転車でも無理なく回れます。実際に黒島を自転車で一周した旅行動画では、対向車とほとんどすれ違わない一本道が続き、勢いよく漕ぐと予定よりずっと早く島を一周してしまう、という様子が記録されていました。同じ動画では道路からは海岸線があまり見えないことにも触れられています。伊古桟橋や仲本海岸といった海沿いのスポットは、本道から脇道へ入って初めて姿を見せます。走り抜けるのではなく、寄り道込みで時間を取るのが黒島の正解です。

対照的なのが小浜島。レンタル屋さん結の公式サイトは「小浜島は坂道が多く意外と広いので、体力のある方・自転車に乗り慣れている方以外のお客様は電動アシスト自転車をおすすめします」と書き、電動アシストの欄には「坂道が多い島なので一番人気!」と添えています。大岳(うふだき)やシュガーロードを含む起伏のある島なので、体力に自信がなければ最初から電動を選ぶほうが消耗しません。

一方で西表島は自転車向きの島ではありません。島が大きく集落が点在しているため、移動は西表島交通の路線バスが基本です。同社は環境に配慮したEVバスを走らせ、クレジットカードなどのキャッシュレス決済にも対応しています。ただし2023年3月1日の改定で、路線バスは上原港に乗り入れなくなりました。上原港から動く予定なら、バス以外の足を先に決めておきましょう。

竹富島の西桟橋と海
竹富島の西桟橋。港から自転車で向かえる距離に、集落もビーチも桟橋もまとまっています
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借りる前に決めておく3つのこと

離島のレンタサイクルは時間制です。だからこそ、借りる前に決めておくことが3つあります。

  • 帰りの船の時刻から逆算する:2時間・3時間・4時間と料金の区切りがあるため、先に乗る便を決めてから借りる時間を選ぶと無駄がありません
  • 返却と受付の締め切りを確認する:竹富島の友利レンタサイクルは最終返却が16:50で、当日利用の受付は15:30まで。黒島のハートランドは連絡船の最終便出港までの営業です
  • 普通か電動かを地形で選ぶ:平坦な黒島なら普通自転車で十分、坂のある小浜島は電動が無難です

島ごとの船賃や入園料をまとめて把握したいときは、石垣島・八重山で現地にかかるお金もあわせてどうぞ。

安全とマナー|島の道は生活道路

気持ちよく走るために、押さえておきたいことがあります。まずヘルメット。沖縄県警察によると、令和5年4月からすべての自転車利用者に乗車用ヘルメット着用の努力義務が課されています。貸出の有無は店によって違うので、借りるときに聞いてみてください。

次にけが。沖縄県立八重山病院の附属診療所のページ(波照間診療所)には、観光客の急患として「海関係、又、レンタバイク、レンタサイクル絡みの事故が多いようです」と書かれています。同じページには、離島の診療所は医師・看護師1人体制で「診療所は緊急病院ではありません」とも書かれています。転倒しても病院がすぐそこにあるわけではない、という前提で走る速度を選びましょう。

そして集落の道。赤瓦の集落を貫く道は、観光用のコースではなく住民の生活道路です。すれ違うときは速度を落とし、民家の石垣や敷地に自転車を立てかけないようにしましょう。八重山の集落や御嶽でのふるまいは石垣島・八重山でやってはいけないことにまとめています。日差しをさえぎるものが少ない島も多いので、帽子・日焼け止め・飲みものは港を出る前に用意しておくと安心です。

まとめ

八重山の離島サイクリングは、自分の自転車を高速船に積めないという一点から組み立てが決まります。島で借りるのが前提で、竹富島は2時間1,000円+事前登録、黒島は1日1,600円で平らな島を一周、坂の小浜島は電動アシストが主役。波照間島は貸出の状況が変わっているので、渡る前に確かめてください。どの島も帰りの船の時刻から借りる時間を逆算すれば、料金の区切りで損をすることもありません。ヘルメットと日差し対策だけ整えて、車の来ない一本道へ走り出してください。

参考・出典(公式サイト)

※ 料金・営業時間・運航ダイヤは変更される場合があります。おでかけ前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。(最終確認:2026年9月)

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